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  旅装(庶民の旅)
2000.1.31
 

いま私たちが目にする江戸時代の庶民の旅姿でもっとも特徴的に目に付くのは菅笠と振分荷物でしょう。振分荷物とは、図1 のように笠の紐の一方に竹や柳でつくられた行李、他方には必要な道具などが包まれた風呂敷が結わえられています。そしてその中間は手ぬぐいでつなぐのが一般的でした。これを 図2の様にして持ちました。そして、笠をかぶり、振分荷物をもって、着物・羽織をはおり、又引き(股引)をはいて、足袋・草履・脚半というのが旅の代表的なスタイルです。(図3)

女性の場合は、菅笠か手ぬぐいをあねさんかぶりなどにして、衣をはおって、細紐で腰のところで結び、紐足袋に、草履というのが一般的でした(図3) 。笠は旅のときだけかぶられた物で、近隣の遊山や外出では普通は手ぬぐいでした。また女性にとっては、道中は雲助、ゴマのはえや無頼漢が多く危険でしたので、娘は帯締めを主婦の姿にしたり、顔に膏薬などを貼ってわざと吹き出物があるようにみせたりしたと言います。

雨中旅装としては紙や木綿の合羽(丸合羽・袖合羽)がありました。簡単な物だと、桐油紙の包み紙やあるいはござをかぶる人もいました。(図4)

図2
図1

図3
図4
       
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